麻酔を受けられる方へ <2>
麻酔のための準備
術前診察は、麻酔科医が手術前の患者さんのコンディションを整え、麻酔法や鎮痛法を選択するときに必要な情報を得るために行います。
《診察でよく伺う質問事項》
●患者さんご自身やご家族が麻酔や手術をうけたことがあるかどうか、その際に悪性高熱症やその他の異常がなかったかどうか
●心臓や肝臓、腎臓、肺、脳などの重要な臓器に持病があるかどうか
●現在常用している薬があるかどうか(血圧を下げる薬、糖尿病の薬、血が固まりにくくなる薬、ステロイドなど)
●喘息の病歴があるかどうか
●鼻血や出血が止まりにくいかどうか
●アレルギー体質や特異体質があるかどうか
●最近、予防注射を受けたかどうか
●グラグラしている歯や弱い歯があるかどうか。または義歯をつけているかどうか
●首を曲げると肩や腕に痛みやしびれを感じるかどうか
●顎を大きく開けることができるかどうか
●会話や耳が不自由かどうか
●最近、目の手術(白内障や緑内障)を受けたかどうか
●妊娠しているかどうか
これらの質問事項には、麻酔の合併症を防ぐために伺う項目が含まれます。
麻酔の合併症については、こちらをご参照下さい。
《麻酔科診察》
必要に応じて、手術前の血液検査やX線写真の結果を説明した後に、聴診や打診、触診を行います。
また、口や喉の奥を診たり、脊椎や関節の診察をさせていただくこともあります。
●小児では
お子様の健康状態、特に、かぜ、喘息、アレルギー、心臓病やてんかんなどの持病、今までにかかった病気、
現在飲んでいる薬などについては、 麻酔科医による診察の際に伝えていただくようお願いします。