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麻酔科学用語集 「無痛分娩」 に代わる用語の提案のパブリックコメント募集のお知らせ 2025年03月03日

日本麻酔科学会学術委員会 委員長 川股 知之
同 麻酔科学用語専門部会 部会長 新山 幸俊

 平素より会員の皆様には大変お世話になっております。現在、日本麻酔科学会学術委員会に属します麻酔科学用語専門部会と検討いたしまして、「無痛分娩」 に代わる用語の提案について、パブリックコメントを募集することといたしました。つきましては、下記をご参照していただきまして、ご意見をご投稿いただけますようよろしくお願い申し上げます。
 

 現在、「無痛分娩」 という用語が一般にも普及していますが、実際は必ずしも無痛でないため、トラブルになるケースが散見されます。したがって「無痛分娩」に代わる用語が必要と考えられます。日本医学会の用語集には「anesthesia in labor:分娩時麻酔」や「painless labor:無痛分娩、和痛分娩」という用語が収載されていますが、海外では「labor analgesia」という用語が論文を含め、一般的に使用されています。日本医学会の用語集には「labor analgesia」は収載されておらず、該当する日本語もありません。そこで麻酔科学用語専 門部会からは「labor analgesia」に対する日本語として以下のとおりご提案致します。
 
labor analgesia:分娩時鎮痛(鎮痛分娩)

「labor analgesia」から直接導かれる日本語は「分娩時鎮痛」ですが,「無痛分娩」や「和痛分娩」など「〇〇分娩」という言葉が普及している現状を踏まえて「鎮痛分娩」という言葉も残すことをご提案致します。


【意見提出方法】
gakujyutu@anesth.or.jp あてに投稿してください

【募集期限】 
2025年3月20日まで