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学術委員会から学術集会発表および参加に関する重要なお知らせ 2015年10月13日

【2015年10月13日】
学術委員会
委員長 山蔭 道明

 学術委員会から学術集会発表および参加に関する大切なお知らせです。
第63回学術集会(2016年5月26日~28日、福岡開催)から適応となりますので、下記の変更点をよくご確認ください。


<演題募集・発表に関する変更>
① 人を対象とした前向き介入臨床研究の登録の義務化
 昨今の研究事情から、人を対象とした研究でかつ介入研究を行う場合、倫理委員会の承認を得るのは動物実験と同様必須ですが、さらに研究を行う前に研究内容をしかるべきサイトに登録し、適宜報告、最終報告を行うことが義務づけられています。日本麻酔科学会では、JAならびにJA Clinical Reportsでもすでに会員にその必要性を周知しているところですが、支部を含め学術集会においても今後この登録を行った研究であることを義務づけることにしました。ご注意ください。
 なお、会員の便宜を図るために、学会ホームページに主な研究登録サイトのバナーを付けております。研究を行う際にご利用ください。
注) 登録が必要なのは、「人を対象とした前向き研究」に限ってのみです。後ろ向きはもちろん、前向きであっても観察研究には必要ありません。

② 二重投稿の定義の変更
 論文のみならず学会発表においても、“同一”の研究内容を異なる学会で発表することを禁じています。これまでは二重発表してはならない学会を特定してホームページで規定していましたが、今後は特定の学会だけでなく、“(電子媒体を含め)抄録集のような形で研究内容の照合が可能な学会発表すべて(ISDNが取得されている発行物)”というように規定しました。アメリカ科麻酔学会や日本区域麻酔学会なども含まれます。今後ご注意ください。
注) 一部の研究内容を含む、あるいは検討症例数が異なるなどは同一の研究とはしません。また、シンポジウムなどで既に発表済みの研究成果を発表することも可とします。さらに、言語が異なるあるいは他分野であるために二重発表を認める他学会での発表を、日麻学術集会後に発表することは制限しません。

<ポスターディスカッション発表形式の一部変更>
 学術委員会では、会員の意見を反映し、学術集会時のポスターディスカッションのあり方を検討しました。スライドによるプレゼンは削除し、一般演題の60分とは区別して90分のままとし、コメンテータを配置するなどとして、選ばれた6演題程度のフロアディスカッションを充実させることとしました。

<日本専門医機構専門医更新のための講習会設定>
 今年度の支部学術集会から、専門医更新のために必要な講習が加わりました。また, 第63回学術集会でも講習を設定いたします。現時点では、どのような内容の講習とコマ数かははっきり決まっていませんが、今後日本専門医機構による条件提示に照らし合わせ、学術集会でも講習を組んでいく予定です。会員が発表や他講演聴講と重ならないように工夫していくつもりです。

<不正参加について>
 残念ながら本年も、明らかな代理出席が11件ありました。
 検討した結果、これらの代理出席をお願いした会員は参加登録を取り消し、代理出席を依頼された会員等はペナルティーなしとしました。今後は、参加受付で運転免許証や病院職員証など顔写真がある証明書の提示を求めることとなります。また、今後同様の不正が発覚した場合は代理出席をした会員, 依頼した会員両者とも懲罰の対象となることが決定いたしました。


以 上